最新3Dスキャニング&3Dモデリングで、モノづくりの幅が広がります!!
3DCADは便利な反面、その機能に制限を受け、自分の思い描く曲線が描けない場合があり、デザインに制約ができてしまいます。そんな制約を取り払うのに、最新3Dスキャナやモデリング機器を利用した3Dデータ化をご提案いたします。
例えば、CADでは描ききれない形状をクレイモデルやスタイロフォームなどでモデルをつくり、そのモデルを3Dデータ化すれば、今までに3Dデータ化できなかった形状を表現することができます。また、人体にフィットする構造を持つ製品を開発する際にも、クレイモデルやスタイロフォームモデルを3Dデータ化することで、よりフィット感のある製品づくりにも応用可能です。
さらには、岩や革、繊維などのテクスチャーを樹脂製品で表現する手法もどんどん進化しており、自然物のテクスチャーを製品デザインに応用することで、デザインの幅がさらに大きく広がります。ほかには、パチンコ台によく見られるように漫画のキャラクターなどを3Dデータ化し、樹脂成形するようなケースも増えてきました。
また、デザイン以外でも、製品の現物はあるが図面がなく金型や製品をリニューアルするのに困っているケースに3Dスキャニングを使って現物から3Dデータを作成するリバースエンジニアリングの要望も増えています。従来、スキャニングできなかった内部構造もCTスキャンを活用してデータ化できる技術もどんどん進化しています。
まだまだ進化途中の3Dスキャニングとモデリングですが、アイデア次第で今までにないモノづくりが可能になります。“こんなことができないか?”という相談から、新しいアイデアが出てくるかもしれません。気軽にお問い合わせください。
3Dスキャナは、万能ではありません。対象物や使用用途に合った3Dスキャナの選択とスキャニングノウハウ、モデリングツールとモデリング技術があって初めて、良いデータが作成できます。
主な3Dスキャナ | 主なモデリングツール |
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3Dスキャンは、紙媒体のスキャンと違い多くの手順を経て完成します。
セッティング、スキャンの設定、モデリングの技術など、各手順ごとにノウハウがあります。
スキャン精度をあげるためにモデル(スキャンしたい現物)にサーフェイサーを吹きつけます。光沢があったり、黒いものはスキャニングしにくいので、それを防ぐためにサーフェイサーを吹き付けて、スキャニング精度を上げます。サーフェイサーは、イメージ的には指紋などを浮き上がらせる粉のようなものです。
モデル(スキャンしたい現物)のセッティング(スキャンするものやスキャンデータの用途によって、セッティング方法やスキャナを選択)します。セッティングしにくいものも冶具を作って撮影します。
モデルの角度を変えながら、スキャンに必要な面を撮影していきます(スキャナによって、撮影方法が変わります)。撮影した各画像をスキャナ付属のソフトでくっつけます。この作業が完成するデータの精度に関わり、ソフトの性能がよいほど精度が高いデータの作成が可能になります。例えば高精度スキャナであるoptometry-HEの場合16μmの精度でスキャンデータを作成することが可能です。この工程までの納品の場合、出力のデータ形式はSTLになります。つまりSTLデータを処理できるソフトがない場合、このデータを設計や製作にそのまま使用することが非常に困難なデータ形式になっています。
撮った画像を重ね合わせることで、データを作っていく。そのときに、重ね合わせの精度が、16ミクロン以内の誤差で重ね合わせていきます。
データを設計や加工に活用するためにスキャンデータの穴埋めや不要個所の除去、データの最適化などを行います。データを最適化するためにはファイルサイズをできるだけ小さくし、キレイな面をつくり、加工や設計に使いやすいデータにする必要があります。使いやすいデータを作るにはノウハウが必要です。
この時点でできたデータは3DCADや加工に使えるデータなっています。ボスやリブなどの設計をする必要がない場合は、この段階でのデータで納品することになります。
別途、穴あけやリブ・ボスの3Dデータ反映が必要な場合は、3DCADでモデリングを行った後に納品いたします。このモデリングの作業はスキャンデータから輪郭をとったり、穴位置がずれないようにモデリングしたりなど、非常に時間がかかる作業になります。
出来たデータから、試作品を製作することも可能です。
3Dデータを作成するためには3DCADの習熟が必要です。習熟するより誰かに頼めないか、3Dデータをつくる時間がないので手伝ってもらえないかといったご要望に答えるため、モノプラスでは3Dモデリング(3Dデータ作成)のサービスも提供しています。設計も含めて請負うことも可能です。
072-335-9177